マスク氏、Starlinkの通信容量を3年で100倍へ 80Pbpsに到達見込み

SpaceXのイーロン・マスク氏は、ロン・バロン氏によるインタビューの中で、衛星通信網「Starlink」の通信容量を今後2〜3年で約100倍に拡大する考えを明らかにした。この見通しが実現すれば、衛星群全体の総容量は現在の800Tbpsから80Pbpsへと拡大することになる。

マスク氏、Starlinkの通信容量を3年で100倍へ 80Pbpsに到達見込み
写真: SpaceX

同氏によると、現在軌道上にはおよそ1万1000基のStarlink衛星があり、その大半は「V2」世代にあたる。SpaceXはすでに「V3」の打ち上げを開始しており、1基あたりの性能は従来機の10倍以上とされる。同社は、この新世代衛星を従来の10倍の規模で軌道に投入する方針だ。

最初に稼働する26基のStarlink V3は、9月に実施されたStarshipの第14回飛行試験で展開された。次の段階は「V4」への移行で、マスク氏はV4の性能がV3のおよそ10倍に達するとの見方を示している。つまり、V3によってネットワークの通信容量は10倍に、V4によってさらに10倍に拡大する計算だ。

800Tbpsという数値は、衛星群全体の総通信容量を示すもので、個々の利用者の接続速度を指すものではない。この容量が100倍に増えれば、ネットワークはより多くの利用者に対応でき、はるかに大きなデータ量を処理できるようになる。

このほかマスク氏は、SpaceXが将来的に既存の通信会社を買収する可能性にも言及した。実現すれば、追加の周波数帯を確保でき、保有する周波数をより効率的に活用できるという。ただし、具体的な買収候補の名前は挙げなかった。