HUAWEI、全部品が中国製の初のPC「Qinyun HM650」を公開

HUAWEI(ファーウェイ)は武漢で開いた発表会で、デスクトップPC「Qinyun HM650」を披露した。Windowsを搭載せず、IntelやAMDのプロセッサーも使用していない。同社によると、チップやメモリーを含むすべての部品が中国国内で製造されており、部品がすべて中国産であることを示す認証を中国で初めて取得したPCだという。

HUAWEI、全部品が中国製の初のPC「Qinyun HM650」を公開
写真: GROK

このPCの中核を担うのは、子会社のHiSiliconが開発したプロセッサー「Kirin X90」である。このチップはすでにHUAWEI製のノートPCやタブレットに採用されており、昨年には中国の安全性・信頼性に関する認証も取得している。

OSにはWindowsではなく、法人向けPC用に調整された「HarmonyOS V1.0」を採用した。同社はこのOSをノートPCではこれまでも使用してきたが、デスクトップPCへの搭載は今回が初めてとなる。

海外製部品を使わずに製品化できた理由について、HUAWEIは自社開発と中国メーカーとの協力を挙げている。ただし、部品の詳細な一覧は公表しておらず、認証の具体的な条件も明らかになっていない。

国産技術への移行が進む背景には、米国の制裁があるとみられる。米政府は2024年、IntelとQualcommがHUAWEIに一部のプロセッサーを供給することを認めていたライセンスを取り消した。それ以前、同社のノートPCの大半はIntel Coreを搭載していた。

HarmonyOS搭載PCはすでに市場で一定の支持を得ている。HUAWEIは10月までに同OS搭載機を100万台以上販売し、2026年末までに販売台数を120万台に引き上げる計画だ。

Qinyun HM650は、一般消費者ではなく、政府機関や企業での利用を主な対象としている。価格と発売時期については、現時点で明らかにされていない。