OpenAIのAIがLinuxカーネルの脆弱性948件を検出

OpenAIがLinuxカーネルのコードを対象に大規模なセキュリティ検証を実施し、重複や誤検知を除いた948件の脆弱性についてパッチを用意した。TechRadarが伝えた。同社は1億5,747万円以上を投じ、サイバーセキュリティに特化した未公開のAIモデルとAIエージェントでコードを解析し、権限昇格につながる多数の手口を含む、数多くの脆弱性を見つけ出した。

OpenAIのAIがLinuxカーネルの脆弱性948件を検出
写真: Claude

解析開始から最初の12時間で、AIエージェントは2,300件を超えるセキュリティ上の欠陥の候補を抽出した。続いて第2のエージェント群が第1群の成果を検証し、30時間で1,724件の発見事項を再現することに成功した。

優先順位を付ける段階では、ローカル権限昇格を狙う実際に動作するエクスプロイトが1,169件、データ窃取を狙うものが291件作成された。重複と誤検知を取り除いた結果、パッチを用意した脆弱性は948件となった。

エクスプロイトと修正パッチはいずれもOpenAIの専門家が確認したうえで、Linuxカーネルのメンテナーに引き渡された。

ただし、すべてが新たな発見だったわけではない。解析が終わる時点で、メンテナーはすでに61件の脆弱性を修正済みで、さらに43件については暫定パッチが用意されていた。全体の約3分の1は、すでに公の場で議論されていた。

OpenAIは、脆弱性が修正されるまで詳細を明らかにしていない。