Bluetooth SIG、最大7.5Mbpsの高速通信を実現する「HDT」を発表

業界団体のBluetooth Special Interest Group(SIG)は、Bluetoothの次世代技術「Bluetooth High Data Throughput(HDT)」を導入すると発表した。データ転送の高速化に加え、スループットの拡大、電力効率の改善、接続の信頼性向上を実現する。

Bluetooth SIG、最大7.5Mbpsの高速通信を実現する「HDT」を発表
写真: BLUETOOTH SIG

データ転送速度は最大7.5Mbpsに達する。開発側によると、今回の拡張では後方互換性の要件を厳格に維持し、低消費電力という特長も保つという。

Bluetooth SIGのNeville Meyers最高経営責任者(CEO)は「Bluetoothは世界で最も普及している無線通信規格であり、進化を続けている。Bluetooth HDTは、この技術を新たな段階へと引き上げ、コンシューマー、商用、産業の各市場での活用範囲を広げるとともに、次世代の無線イノベーションを支える強固な基盤となる」とコメントした。

HDTが主な対象とするのは、ワイヤレスオーディオ機器、ウェアラブル機器、フィットネストラッカー、ゲームコントローラー、スマートホームシステムなどだ。特にオーディオ分野では、非圧縮の高精細な音声の伝送が可能になる。

また、ファームウェアファイル、詳細なセンサーレポート、高品質なメディアファイルといった大容量データも、これまでより短時間でやり取りできるようになる。

速度の向上は、無線周波数に関するパラメーターを大きく変更せずに達成されるという。

更新されたプロトコルの構造を詳しく記した正式な技術仕様は、2027年上半期に公開される予定だ。計画どおりに進めば、Bluetooth HDTに対応した初の商用チップは同年末に登場する見通しとなっている。